iPhoneのボイスメモデータはクリアに改善できるのか?(ノイズが多い、音が小さい)
もくじ
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アプリ設定を試す
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録音物との音質差を感じてしまう要因
アプリに実装されたノイズ除去機能をまず試そう(iOS15.3.1/2022)
iPhoneに標準搭載されているボイスメモアプリに簡易的なノイズカット機能が追加されました。「サー」「シュー」という、会話などを録音した時に入ってしまうノイズをボタン一つで軽減してくれます。これ以上のノイズ除去は音声編集用の高度なソフトを覚えるか専門プロに診断してもらったほうが賢明です。
アプリを立上げ
対象ファイルをクリック
操作タブが出てきます
左のボタンをクリック
オプションタブが開きます
ONにする
「録音補正」をオンにします。これで対象ファイルを再生するとノイズが取れて少しクリアになります。(イヤフォンやヘッドフォンが分かりやすい)
実際に聞いた音とボイスメモ データの音質差を感じてしまう要因
iPhoneのボイスメモアプリは手軽に録音できて便利です。しかし録音データを再生してみると、その場では気にならなかった周囲の雑音がうるさくて肝心の会話内容が聞き取れないというお悩みは少なくありません。
□録音してみると気になる雑音(ノイズ)
・隣の席の会話
・ドリンクバー周りの食器や氷の音
・窓の外の騒音(車の通行音など)
・店内のBGMスタッフの挨拶
人間の耳は優秀で、周囲が騒がしいと脳が勝手に会話にフォーカスを合わせ、ほかの雑音を無意識にそらすという習性があります。これが「その場で聞こえたと感じた音」と「録音データ」との体感差。そう、実際の録音現場は騒がしい場所だったのです。
ノイズが多くて聴き辛いボイスメモ取扱事例と専門
プロの改善難易度
居酒屋でのカップル会話(AA)
ファミレスでの面談(A)
居間での夫婦の会話(B)
空調が気になる会議室での面談・面接(C)
大会議室での多人数による会議(AA)
施工現場での業者間トラブル会話(B)
電話の受話器ごしの会話(AAAA)
走行中車内での電話会話(AAAA)
改善難易度 A(難しい)⇄C(比較的容易)
高性能リニアPCMレコーダーの聴き比べ
上記は専門プロの私が判定した改善難易度目安。
スマホや安価なICレコーダーで素人が録音したデータの改善は困難です。日常から音声編集ソフトに触れていない素人さんが、フリーアプリを闇雲に使っても無駄骨に終わる確率が高いです。
自撮り動画のビフォーアフター事例
会話がほぼ聞こえないデータはプロでも改善困難
スマートフォンの専用アプリやフリーで出回っている音声編集ソフトには簡易的なノイズキャンセリング機能が加わっているものもあります。
うまく使えば周囲のザワザワ音を気持ち抑える処理は可能ですが、明らかに会話音量が小さい場合の修復はほぼ不可能と考えるべきです。
音声修復は専門ノウハウが必要。プロ動画エディターでも、整音だけ業者に外注するケースは珍しくありません。
当方は専門プロとして年間100本を超すボイスメモ音声のノイズ除去を手掛けておりますが、ボイスメモの改善採用率は60%くらい。ギブアップも多数なのが現実です。
(姉妹ブログ)プロが対応できるノイズ除去技術代表例
聴き取りにくい音声はイヤフォン&ヘッドフォンでの試聴が鉄則です
できれば音楽用8,000円以上のイヤフォンがベター
ボイスメモ録音した聞きづらい会話は解像度の高いヘッドフォンやイヤフォンの利用が鉄則です。スマートフォンやパソコンに標準搭載できるスピーカーは綺麗な音楽データを「とりあえず聞こえればいい」というクオリティ。素人が録音した会話を聞くのに適していません。
プロにノイズ除去依頼しても、そもそもデータを再生するスピーカーやイヤフォンの再現能力が低くては改善効果を体感するのは困難。プロに依頼する前にまずは音楽用の質の高いイヤフォン、ヘッドフォンにお金をかけましょう。