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執筆者の写真Sound Reformer / yamakaWA

聴きづらいボイスメモは改善依頼の前にヘッドフォン購入を

更新日:2021年1月11日

聴きづらいボイスメモは改善依頼の前にヘッドフォン購入を

聴きづらいボイスメモは改善依頼の前にヘッドフォン購入を

音質改善サービスを運営している山川です。訴訟やトラブルで音声を証拠として提出、会議やセミナーの文字起こし等の目的など。スマートフォンのボイスメモやボイスレコーダーで録音される方からの相談は多数ございます。その多くは録音したのに「会話内容が聴き取れない」というお悩み。


  1. 周囲の雑音がひどい

  2. 喋っている人までの距離が遠い

  3. 反響音(エコー)が多くて聞きづらい

  4. 録音機材のトラブル


上記は録音データの言葉が判断しづらい音声問題の主な要因。


さてこれらの録音音声を何で再生していますか?スマホやボイスレコーダー、パソコンのスピーカーで通常再生して「会話が聞きとれない」という方は、当サービスをご利用いただく前にヘッドフォンやイヤフォン(できれば8000円以上の価格帯)の購入を強くお勧めしているのが現状です。


スマートフォンやボイスレコーダー、PCスピーカーの大半はローコストのチープなスピーカー。


機種にもよりますが、音質を売りに設計されていないスマートフォンやボイスレコーダー、PCスピーカーの大半はローコストのチープなスピーカー。「とりあえず音が確認できる」程度のスペックです。


再生解像度が大変低く、販売コンテンツとして制作された音楽、ボイスコンテンツならある程度聞けますが、雑音の入った素人録音のデータを再生するには不向きです。


何も手を加えなくても「聞こえるじゃん」

状態の悪い音源でもヘッドフォン・イヤフォン使用でかなりの内容が把握できるケースも少なくありません。当方プロスペックのモニター環境がございますが、何も手を加えなくても「ぜんぜん、聞こえるじゃん」というケース場合も多数です。


高音質の音楽用イヤフォンやヘッドフォンを利用しても聞き取れない会話


ここからが音質改善サービスの出番。多数の低音質音源を取り扱ってハイブリッド・サウンドリフォームでは無料トライアルというかたちでお困りの音源を常時、お預かりしています。


しかしぶっちゃけボイスレコーダー音源の改善成功率はあまり高くありません

特に内容が聞きとりづらい会話での採用率は50%前後です。(もちろん、クライアントの予算とマッチしないケースもあります)どんなに時間をかけ、複雑な修復をしてもごくわずかな改善しかできないことが半分。


(参考)音質改善をギブアップするときの主要因(難易度ランキング)


5位 他の大きな音に完全にかき消されている ノイズ除去の精度はどんどん向上しております。「ドス、ドン、パン、カチャ」っという瞬間的な音ならばかなりの精度で除去できます。それらを除けば間にある会話を取り出せる可能性はございます。しかし、鳴りっぱなしの「ガ----------------」「ザ---------」という音は軽減できる程度です。


4位 電話口の会話など対話者の音量差が大きすぎる


3位 音源解像度が低い

プなICレコーダーは自分の口元でボイスメモを取るため、低解像度設定が標準という場合があります。このようなレコーダーで遠くの録音をしてもデータ密度が低く、後付けで改善できることは低確率。


2位 色んな声が複雑に混ざり合っている 居酒屋や騒がしいカフェなど、至近距離で他の会話が混ざっている場合などは特定人物をフォーカスしての聞き取りは不可能です。人間の声の周波数帯域はおおよそ同じため、個別に判断してピンポイント軽減および除去する音声編集技術は現在のところありません。


1位 音源までの距離が遠くほとんど聞こえない(要はデジタルデータ化されていない)

当然ですがデジタル録音ではマイクから拾った音を信号として記録しています。マイクから拾えていないような小さな音はそもそも改善するためのデータ量が足りません。


会話用のICスレコーダーは口元で録音しないと聞き取れるレベルで収録するのは困難

ボイスレコーダーはあくまでの打ち合わせや自分の声をメモする用途ですので音源から1M以上はなすとクリアに録音できる確率がグッと落ちます。ある程度距離を置いて録音しその克明な内容を記録するならマイク感度が高く高解像度のリニアPCMレコーダーなどで録音するほうが賢明です。

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