ドライブレコーダーの音声が聞こえにくい場合の改善依頼
2019年はニュースで「煽り運転」の問題が数多く取り上げられ、ドライブレコーダーを装着した方も多いのではないでしょうか?自分に非がなくても被害にあう危険を感じ、僕も恐ろしくなり導入を決断しました。ドラレコ動画も多く世の中に流れるようになり警察の捜査の証拠としても積極的に活用されているようです。
ドラレコに移っていたドライバー同士の口論
ドライブレコーダーに収められた喧嘩シーン。ワイドショーでもたまに取り上げられていますが、裁判などに発展した場合、その口論の内容が精査される場合もあります。先日、そんな動画の音声が聞こえづらくてお困りの方から相談がありました。
ドラレコ動画の音声品質
ドライブレコーダーはおおよそスマホクラスの画質や音声といったところ。これといって高音質のマイクが装着されているわけではありませんが、車内の会話(機種によります)はわりとクリアに収録できる実力です。音質改善サービスを手掛ける当方に相談があったのは、フロントガラス越しの車前方で口論するシーンでした。
しかし、ロードサイドは一般的に音を収録する環境として適していません。
車が沢山通りかかる風切り音
エンジン音
トラック
クラクション
風(社外)
カーラジオ&ウインカーなどの電子音
これらはすべてノイズとなり、その他の音を聴きづらくします。
かき消された会話の音声データはクリアにできない
口論でエキサイトしている部分はガラス越しでもはっきりと内容が解る品質で録音されていましたが、車が通りがかったり、口論の声がダウンすると周囲の音に埋もれて細切れにしか収録できていません。ほんの少しでもデータ化されていればノイズを除去することで内容が判別できるケースもありますが、録音時点で遮断された会話(声の成分)は修復が物理的に困難です。
「ボオオーーー、ゴーーー、ボボボ」など、マイクが風に吹かれたノイズをすっきりさせる技術はありますが、収録時にデータ化変されていないと上記のようなスペクトログラフにも表示されません。そういったケースでは当然ですが、聴きたい音声データを取り出すことはできません。
車内の会話はかなりクリアに入っているので使えます
その後、別の案件で車内での会話(浮気調査)をドライブレコーダーに残っているものから、内容を取り出したいとの相談がありました。バックミラーに取り付けるタイプは運転席と助手席から近いため、2人で乗った時の会話は比較的クリアに収録されており、少しノイズ処理を施せば裁判などでも使用に耐えうる改善ができました。(機種によりおそらく差があります)。
車内での会話をバッグなどに入れたICレコーダーで収録したご依頼も多く受けますが、そちらより断然良かったです。(マイクから口元が近いのがポイント)
基本的に周囲がうるさい車周辺の録音物は改善困難
他の記事でも紹介していますが、車中での会話録音データ改善(営業トラブルや浮気調査など)はたいへん難しく当方のような音声修復の専門プロでもギブアップの確率が大変高いです。特に走行中の車はエンジン音、風切り音、エアコン、カーステレオなど持続的に発し続けるうるさい音が多いからです。
上記を含む様々動画・録音物の「音のお悩み」を年間数百本改善しております。
ドライブレコーダーデータのノイズ除去もトライアル無料です。お困りの方はお気軽にご相談ください。
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