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昭和時代の社歌をDTMでリニューアル!レトロ音源を現代に蘇らせるプロジェクト

執筆者の写真: Sound Reformer / yamakaWASound Reformer / yamakaWA

更新日:3月2日



こんにちは!サウンドリフォーマーの山川@HSRです。普段は音楽や映画コンテンツのミキシングや整音を生業としていますが、最近は昭和・平成時代のテープやレコードに眠る社歌や校歌のクリーニング依頼も増加傾向にあります。今回は、昭和時代に録音された社歌をリビルド(再構築)したプロジェクトについてご紹介します。レトロな音源が現代によみがえるまでの裏話、ぜひお楽しみください!


🎺 昭和の鼓笛隊が奏でる懐かしのメロディ

依頼をいただいたのは、創業XX周年を迎える老舗機械メーカーさん。創業当初から使われている社歌を、記念のタイミングでリニューアルしたいとのことでした。

届いた音源を確認すると、昭和初期から中期にかけてアナログメディアに録音されたインスト演奏。編成はトランペット、テナーサックス、アコースティックギター、そしてスネアドラム&シンバルというシンプルな鼓笛隊スタイル。楽器の音色はどこか懐かしく、昭和の温もりを感じさせます。


それにしても、今でも朝礼で社歌を歌ってから業務をスタートしているという話には驚き!企業文化として、音楽が根付いているのは素敵ですよね。


🎛️ ノイズ除去か?それとも再録か?

まずは、いただいた音源(mp3)のノイズを除去してクリーニング作業を実施。しかし、mp3は非可逆圧縮形式のため、後付けで処理しても非圧縮音源と比べ、どうしても音質改善の効果が乏しくなってしまいます。さらに、元がテープだったため再生時のピッチのズレも発覚。サンプル音源をチェックいただいたところ、「せっかくの周年記念なので、音源を再構築してほしい」というリクエストをいただきました。余談ですがmp3があまり音声編集に詳しくない一般の方に馴染みのある音声フォーマットであることから、大きな会社でもアナログのマスター音源をそのままmp3にコピーして正規のものとして保存しまっているケースが本当に多いのが残念。このようなマスター音源は非圧縮wav / aiffで保存するのが常識なのですが…。


🎹 昭和サウンドをDTMで再現!



音楽作品のミックスマスタリング業務として日常的に手がけていますが、楽曲制作は通常はサービスの守備範囲ではありません。若い頃、プロ作曲家・ミュージシャンを目指していたこともあり、シンプルな楽曲ならDTMでの再現もあある程度対応可能。企業の担当さんに制作楽曲ポートフォリオを提示し、サンプルを依頼したいとのことだったので、DTMによる楽曲再構築作業がスタートしました。

昔の鼓笛隊の雰囲気を残しつつ、現代の音質で聴きやすいサウンドに仕上げる。これが今回のミッション。最近のソフトウェア音源は生楽器のシミュレーションもリアルだし、個人的にもどれくらいリアルに再現できるか試せるのも楽しみの一つでした。」


懐かしくて新しい、昭和の社歌リビルドロジェクトの続きは、また次回の記事でお届けします!


最後までお読みいただきありがとうございました。


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