自身が出演したライブハウスでの古いVHSの音を聴いて「なんじゃこりゃ」と思ったことから始まった当サービス。最近では映画の整音、動画制作会社の音声修復、ボイスレコーダーの明瞭化など、幅広く音質補正を手掛けておりますが、今でもご利用者の半分は本格的に音楽活動をされているハイレベルなミュージシャンです。
なぜハイレベルと言い切れるか?もちろんそれはライブの本番一発で演奏・録音したものでも充分に魅力的な楽曲と演奏を提供できるアーティストだからです。オートメーションを書きまくりあらゆるエフェクトをDAW編集しまくった楽曲も個人的には好物ですが、ライブ音源は時に作為的にレコーディングされたレコードよりリアルで感動が深かったりするもの。
ライブ音源に混入したハウリングもなかったことに?
無料トライアルを経てライブ音源だけでフルアルバム制作のお手伝いをしました。きっかけはバンドの代表曲であるメイン曲にハウリングが混入。これを除去できないか?という相談からでした。ボーカル、アコースティックギター、ヴァイオリン+それぞれがコーラスという編成のバンドはリズムセクションがないスタイルでもとてもグルーヴィーで心地よい楽曲を制作されていました。
問題のハウリングはボーカリストがスピーカーの前にいって露骨に「ピー」となる状態ではなく、ランダム的な箇所で5秒から10秒くらいの薄いハウリング。ギターの白玉と連鎖。プレイによりステージ内の環境が変化していることが要因であると想像しています。
歌詞がかき消されるほど強いものではないのですが、素人耳にも「ああ、ハウリングしているな」と分かるレベルです。完成品の音源としてリリースするにはやや難しい音源でした。
ハウリングは明らかに周りの音に「異物」として聞こえます。それは当方が編集に使用するRXというアプリのスペクトグラムメーター(音の成分を視覚化するメーター)でもはっきりと判別ができます。時にどこに溶け込み、紛れているかわからない音を探すのはとても困難なのですが、場所さえ特定できれば局所的に音量を落としたり、周りの音に溶け込ませる処理をすることで、ほぼ気にならないレベルに仕上げます。
ライブ音源のマスタリングも極上な提案を
「すごいですね!じゃあ✖✖みたいな修正もできるのですか?」とご利用いただいたミュージシャンとのやりとりになり、ちょいミス部分だったり、別のハウリング音源、やや環境ノイズが多いエア録音音源のノイズ消しなど、多くのリクエストをいただいているうちに、結局13曲以上のフルアルバムとなりました。
ユーザー様に腕を買っていただいたこともあるのですが、いわゆる「ノイズ消し、修正」だけではなく、その楽曲に付加価値をつけるライブマスタリングをご提案させていただいたこともおおきなきっかけと考えています。
マルチ(ライブ)レコーディングした音源と違い、個々の楽器やマイクをパラで録音していない場合、多くの場合は少し楽器バランスが悪かったりするもの。ライブハウスなどでエア録音した音源ではやはり客席のノイズが気になったりするもので、マスタリング的な音圧を入れてしまってもそれらが強調されてしまいます。プロがDVDなどでリリースするライブ音源のクオリティと大きな差がでてしまうことも事実です。
高度なノイズ除去・補正技術×最新マスタリングがもたらすもの
ブログの頭でも少し触れましたよう、等サービスを始めたきっかけが、自身が出演した古いVHS音源があまりにも
チープな音→実際にライブで体感した音と違いすぎる
という、きっかけからスタートしています。
スペクトログラムメーターを利用したオーディオレストレーション(音声修復技術)はまだ10年にも満たない、発展途上の新しい技術。著名なベテランエンジニアとの技術差はほとんどありません。また、当方はプロだけではなく一般のユーザーの録音状態が厳しい音源を積極的に手掛けてきたこともあり、修復経験値だけは日本でもトップクラスと言い切れます。(トップエンジニアはそんな面倒で割の合わない仕事は受けません)
自らの演奏がいい音で楽しめるという価値を感じていただけていることで、リピーターさんはけっこう多いです。
上記テクニックと最新マスタリングの融合はそのライブ音源の価値を飛躍的に向上させられる可能性があります(もちろん、難しい場合もあります)。
「ライブパフォーマンスをプロクラスの音質で楽しんでいただきたい!」
そんな志は変わらないままハイブリッド・ライブ音源の提案を続けます。
そのための技術研究に妥協しません。
ライブパフォーマンスに絶対的な自信があるバンドからのフリートライアルをお待ちしております。
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