ドキュメンタリー映画(海外)の整音を依頼いただきました
先日、海外映画作品のお手伝いをしました。ニューヨーク在住の子供達の活動を長きに渡り記録したドキュメンタリー。今話題の海洋環境問題がテーマ。教育を通じて子供たちの意識の変化をリアルに納めています。
その舞台の中心は実際の小学校の教室。育ち盛りの子供たちは万国共通でとても元気。休み時間の教室を思い浮かべてもらうと、その騒がしさが容易に想像できますよね。
ドキュメンタリーで多く使用される1カメショットのインタビュー
ドキュメンタリーの音声はその場の環境音を含めたリアルな生々しさが特徴。出演者にコメントをもらう場合、騒がしい場所での収録は思ったより言葉が聞きづらかったり、映画館などで再生するレベルにしたケースでは耳障りだったりすることも多く、きちんとした整音が必要です。
クライアント(作品の監督)からは初回、特に音声状態が厳しい30カット前後の整音をリクエストいただきました。整音が必要なカットは以下のようなシーン。
休み時間中のコメントの背景でうるさいガヤガヤ音(物音やコメントにかぶる声の軽減)。
子供が急に大きな声で話したための音割れ。
大きめの教室でのマイクをつかった講義。(残響音が多く声が聴こえずらい)
海辺でのコメント(海風によるマイク吹かれ)
エントランスでの講義中背景に紛れた電話対応の声。
これらの整音を満足いただき、結局映画中の7割以上のカットとスタジオ収録したナレーション補正なども含め、多くの追加オーダーをいただきました。
コスパの高い整音を賢く活用
クライアントはNY在住の日本人監督。現地で本格的な整音を外注依頼するにはスタジオを構えて営業しているエンジニアにオーダーするのが一般的。地価の高いNYは料金体系も世界トップクラスとのことで制作予算が厳しいとのことでした。コスト改善のためネットサーフィンして当サイトを見つけていただいたとのことです。
納品後、その後の作業(MAやミックス)はNYの高額スタジオで行ったとのことですが、 当方の整音技術を現地エンジニアからも高い評価いただいたとのことでした。
クレジットも頂けるとのことですので公開が決まったらこちらのブログで紹介したいと思います。
日本国内でも事情は似ていて、予算の少ない自主制作映画やドキュメンタリー作品で
整音のご相談いただく機会も増えています。より柔軟にできる作業環境整備も少しずつ改善しております。映画クリエイターの作品だけではなく、日頃から一般のボイスレコーダー音源の明瞭化など、ネガティブな音声を多く扱っているため、ダメージの多い音声修復もご期待いただけます。
お気軽にご相談ください。
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