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執筆者の写真Sound Reformer / yamakaWA

mp3は圧縮音源なのでクオリティを求めたい音声編集には不向き


動画収録・録音をした場合、音声ファイルを関係者に共有するために書き出す場合があります。動画や音声編集に馴染みのないユーザーは音声ファイルを意図なくmp3にしてしまうこともあるでしょう。扱う機会も多いファイル形式で安心な上、データ量も軽量で共有しやすく扱いやすい。また、再生できないスマートフォンやタブレット、PCはないと言っても過言ではありません。


圧縮音源と非圧縮音源そしてロスレス圧縮音源

クオリティを求める動画・音声コンテンツを作る場合、解像度が高いままの非圧縮形式のデータを読み込んで編集するのが一般的。プロや完成度の高い作品を目指すクリエイターはそれ以外の選択の余地がありません。従って、自ら収録した動画や音声データを他のクリエイターに渡す託す場合は非圧縮データにてやりとりします。音声データならwavやaiffが一般的。


Mp3は非可逆方式の圧縮音源。一般利用者が再生しやすい軽量データという認識です。非圧縮wavが100だとするとmp3はデータ量が20〜25くらい。多くのデータが軽量化のために間引かれています。(一般端末ではあまり音質の違いがわかりづらい)解像度の低い画像を引き伸ばしてもモザイクのように粗くしかならないのと同じく、一度間引かれた非可逆圧縮データは元には戻りません。そのためクオリティを求める編集時に用いません。


もちろん、プロが使用する編集アプリは多くのファイル形式を取り込めるようになっています。しかし、これはどうしても素材がないケース。クライアントが用意するデータがmp3しかない場合もあるので、もちろんそれらを活用することはあります。


見逃されがちのロスレス設定

iPhoneに標準搭載されているボイスメモアプリにはロスレスモード設定があります。これはロスレス圧縮と呼ばれるもので、軽量に録音できる利点と再生時にデータが間引かれないというまさに「ロスしない」賢い方式。もちろんその分データ容量を食います。それでも1時間程度の録音は動画と違い、そこまでデータサイズが大きくありません。重要な録音は必ずロスレスモードにしましょう。


間引かれたデータは編集できても顕著な改善できないしクオリティは上がらない

私はこのような聞き取り辛い録音物をクリアに改善する仕事を生業としておりますが、データが間引かれたmp3などの圧縮音源では改善できない確率が飛躍的に上がります。


まとめ

mp3などの圧縮音源はプロの音楽作品やオーディオブックなど「プロが作った完成品」を軽量で再生できる用途で使用されています。これからプロのようにクオリティの高い音で作品を作りたい人は不向き。完成度を高めるために作品の共同作業者などがいる場合は、必ず非圧縮音源でやりとりしましょう。












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