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執筆者の写真Sound Reformer / yamakaWA

合唱コンクールの録音ノイズを除去して美しい音楽作品へ

更新日:2020年11月11日


合唱コンクールのノイズを除去して美しい音楽作品

僕は委託で映像編集の仕事も請け負っておりますが、年末近くになると中学生の合唱コンクールを手がける機会が増加します。数年間レコード店で働いていたこともあり、幅広い音楽を愛聴する僕ですが、知る機会のなかった中学生の合唱。その素晴らしさに素直に感動しました。

合唱コンクールとは縁遠くそれこそ自身が中学生時代に参加したきり。最近は校内コンクールも盛んで、学校によっては大きな市民ホールを借り切ってのお披露目もしているようです。私の世代の歌っていた頃の曲とはレパートリーも全然異なります。

学校内のコンテストは当然ながらクラス単位で結成されるため、歌う生徒の組み合わせは偶然性が高く、レベル差が大きいのも確か。中学生は身体的にも大きく変化する成長期。その時にしか得られない、絶妙な魅力がある。

男子生徒は変声期であり、特に1年生は女子のソプラノパートを歌う男子も多い。

1.女子

2.声変わりした男子

3.声変わり前の男子

大きく分けるとこれらの声が混ざり合い、ハーモニーが奏でられる。

これは小学生でも高校生でも大学や大人の合唱グループでは得られないレア感があります。そんな旬な歌声は映像や音声に残してはいかがでしょうか。

最近はそういった学校関係のイベントを撮影するビデオ業者なども数多く存在します。

「記録撮影」として制作されるDVDは一定の作品として充分に楽しめます。

ただ、内容が音楽の場合は音楽作品とは違い、細かなノイズが気になるケースもあります。

合唱を録音すると気になる不要ノイズ

先日、そんな合唱の音源のノイズ除去の依頼を承りました。歌っているのは小学生。とある県で上位に入選されたという楽曲はとても上手。透き通る歌声、正確なピッチと伸びやかな表現がとても魅力的でした。録音は専門業者がされたとのことですが、どうしても会場で混入してしまう「咳」などのノイズを綺麗にしたいとのことでした。上位入賞したため、録音されたその音源で上位大会に向けベストな状態で応募したいということでした。

音楽作品として残すためにできること

記念の録音であれば、耳障りじゃない程度にテレビで聴ければ良いかもしれません。しかし、上手だと音楽作品レベルまで完成度を高めてみたくなる欲求も理解できます。ヒットするようなポップスのレコーディングであれば、近年ボーカルのピッチ補正をはじめとした楽曲の完成度を追求するためのあらゆる技術が導入されていますが、学校でイベント的に行われる合唱をそのようなテクノロジーを使って編集されることは稀だと思います。

さすがに大人数が同時に歌う合唱でのピッチ補正はできませんが、フレーズごとの強弱や低音パート高音パートの微妙な強弱調整、市販されているCDのような高い音圧処理などは可能です。ティーンネイジャーは「奇跡のパフォーマンス」を瞬間的に爆発させる可能性に満ちています。そんな瞬間を捉えた録音は希少価値が高いものです。そんな音楽を磨き上げてみませんか?


「心の瞳」名曲ですね。これは中学生が歌うと原曲(坂本九)を超える魅了があると感じるのは私だけでしょうか。

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