ライブや配信が中心の活動のシンガーを除き、本格的な楽曲制作をする人にとってDAWは必須ツール。近年は価格も手ごろになり、膨大かつハイクオリティなソフトウェア音源やエフェクトプラグインが標準搭載されています。楽器録音をせず、シーケンスやサンプリングだけでトラックを作る人にとってはエディットテクニックが仕上がりの音質に直結します。
品質を求めるならモニター環境構築は必須
iPhoneのみで収録・音楽作品を作っていたとしても、音楽を楽しむ人がが「違和感なく」楽しめているなら、一定クラスの品質といえます。
しかし、「んっ?」と感じるノイズやボリューム感が小さいなど、当たり前の処理すらできていないと問題外。たとえ同じアマチュアが競争相手だとしても、あなたの音楽を知り合いの誰かが楽しんでくれる確率がぐっと下がります。
ネット上で音楽配信するのが日常となった今、多くのユーザーはどんな端末で試聴しているか分りません。スマートフォンだけの場合もあれば、数万円のハイスペックヘッドフォンを併用していたり、テレビでYouTubeを再生しているかもしれません。
多くの端末で聴いてもらうことを前提とした音作りはリスニング用に作られたヘッドフォンやスピーカーではなく、
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モニタースピーカー
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モニターヘッドフォン
の、日常使用が鉄則です。
長くモニターヘッドフォンとして絶対定番|ソニーのMDR-CD900ST
これらを詳しく説明しているサイトは無数にあるが、一言でいえば音にデフォルメ要素がなく「音質特性特性がフラット」ということ。
また、素人向けのものとは一線を画す解像度が高く細かな音までチェックできます。プロエンジニアは多くの場合、①②を併用し、①も数種類でチェックするのも日常。出音への配慮が雲泥に違います。
好みという問題ではなくメンバー全員が使用することも日常。
モニターヘッドフォンはプロが使っているものを使用すればおおよそ問題ありません。
モニタースピーカーはきちんとセッティングしないと性能が引き出せない
モニターは良いものであるに越したことはありませんが、重要なのはその特性を自分で知り尽くしていることです。自分がよく聞くリファレンスCDを自宅、友人宅、車、ヘッドフォン、iPhoneなどで聴き比べ、自分が使っているスピーカーの傾向をあらかじめ知っておくと、ミックスダウンや音作りに役立ちます。
モニタースピーカーはパワードスピーカーが主流となり、環境を問わず出音の再現性が向上傾向にあります。しかし、きちんとセッティングしないと本来のスピーカー性能が引き出せません.。ほんの数センチ位置が違うだけでその精度は劇的に変化します。
生歌やアコースティック楽器の自宅録音グレードを得るための3つの壁
マイク収録が必要な「生歌」や「アコースティック楽器」の自宅録音は音質向上における難易度がぐっと上がります。大きな要因は以下の3つ。
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スタジオと比べ雑音が混入する確率が高い
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音の癖を覚えるためのトライ&エラー期間
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アナログ機材はぶっちゃけ価格クオリティ差が出やすい
すぐにイメージできると思いますが、自宅は雑音が混入する確率が高いです。防音されたスタジオとちがい、空調や家の中の様々な生活音、外から聞こえてくるバイクやサイレンなどの環境音が高確率で混入します。感度のいいコンデンサマイクを使用した場合は時計の針の音だって入ります。自宅に録音ブースを設置できる人はごくわずか。
ボーカルやアコースティックギターなどのマイク収録のチュートリアルは書籍やネット上でも豊富です。しかし自宅録音の場合、床がフローリングなのか?畳なのか?コンクリートなのか床材や壁の材質によっても反響音が多様。例えプロエンジニアのマニュアル通りにセッティングしても、イメージ通りの音にすることはできません。
そのため、何度も録音してトライ&エラーを繰り返ししながらその部屋のサウンド傾向を把握する必要があります。
どんなマイクにはどんな楽器(声)が合うのかも経験に応じてわかってきます。マイクセッティングに関しても同様です。耳に聴こえるボーカルやギターの音がそのままマイクで収録できるわけではないので、マイクを置く場所や位置は細かくトライ&エラーでポイントを探す癖をつけましょう。
特に生楽器からではなく、デジタル楽器で音楽制作を始めたユーザーはEQやエフェクトありきで作業をしてしまいがちです。生楽器はその素材を活かしきるため、録音時の音色を限りなくベストにしておくことで最終的な差が出ます。
それらのアコースティック楽器に比べ、エレキギターやベースはアンプシミュレーターの質がかなり向上していることからライン接続でそれらを無難に使ってしまえば、マイキングや録音環境による収録アドバンテージは避けられます。
ミックスではまずコンプレッサーをマスター
続きを執筆中(2020.09.12)
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